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2014.07.19 白玉よ
    


    露草の 葉先に揺れる 白玉よ

 朝露を全身にたたえ咲く露草。
 艶やかな藍色は雑草の生い茂る緑の中ではひときわ目に付く。
 あちらこちらで背伸びするかのように小さな花をのぞかせ、その姿が“私はここよ”と健気に自己主張しているかのように。

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2014.07.11 指に棘
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    ならぬ実に 悪茄子呼ばい 指に棘

茄子とはいうが食用となる実はつかない。
そして逞しい生命力でそこらじゅに繁殖する。
特定外来種で、決して歓迎されるべき存在ではない。
いわゆる植物界のブラックバスのようなもの。
それ故に引っこ抜こうとするものならば、茎から鋭くのびた棘で指先をチクリと刺すからまた厄介。
そんな悪茄子(ワルナス)とは、愚れて不良になってしまった子供のようにも聞こえる。
2014.07.07 藍と染めにし
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    紫陽花や 藍と染めにし 雨模様

 ひと雨ごとに濃さを一段と増す紫陽花。
 観賞用に品種改良が繰り返され、その種類は多くいずれも個性的である。
 名前も最近のものではスターマインなど、闇を艶やかに飾る花火を連想させる姿もある。

 “あめ雨降れ降れもっと降れ”と紫陽花は唄う。
 そして“私のいい人連れてこい”と唄い続ける。
 それとも蛇の目傘を手片に、母親を迎えに行くのも郷愁がある。
 とにかく“ぴっちぴっち、ちゃっぷちゃっぷ、らんらんらん”なのだ。
 雨の日もまた楽しきかな。

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2014.07.04 誰そ待つ


    夜ひらく 白粉花や 誰そ待つ


 昼間はタオルを絞るように先をきつく閉じていたのが、夕闇が迫るにつれ緩み開き始める花がある。
 白や黄色、それに艶やかな紫の小さな花々が、夏直前の心地よい風に靡き戯れる。
 さても夜にひらく白粉花とは意味ありげなと気になり、さっそく調べてみれば種子に粉状の胚乳があることから名付けられたとある。
 植物に造形の深い知人に訊ねれば、子供の頃顔に塗り遊んだものだと話してくれた。
 さらに遅い時間に開くことで夕化粧とも言うらしく、それにしてもつい妖艶な女性に由来を想像してしまうのは助平だからなのであろうか。





   宵の闇 ホタルブクロを 覗きいる

  花袋 片手提げにて 傾ぐ顔

  螢狩り 花に囲いて 夕涼み

  夕闇に 花も焦がしぬ 螢火よ



 ホタルブクロの花が木陰で気持ち良さそうに揺れる。
 その姿形から別名を釣鐘草とも言い、可愛らしい花がぶら下がるようにして咲く。
 それにしてもホタルブクロとは気になる名前で、調べてみるとこの花の中に蛍を入れて楽しんだことに由来はするようだ。
 何とも風情ある遊びであろうか。
 薄紫の花を透かして灯る蛍の光を思うと、いつの日か試してみたくもある。
2014.06.10 七変化


降り飽きぬ 虹も溶け出づ 七変化

 雨が降るたびに色彩を変え、常に目を楽しませてくれる紫陽花。
 咲きはじめの頃は葉緑素の影響で薄黄色だったのが、土壌に含まれる酸性濃度によって色が変わるというのはご存知だろうか。
 つまりph値が高ければ青色に、逆にアルカリ性なら赤色に染まる性質がある。
 まるでリトマス紙みたいに… (但し化学反応の色は逆になる)
 だから古来より“七変化”や“八仙花”の別名も持つ。

 そしてあの鮮やかに咲くのは花びらではなく、萼の部分と言うからまた面白い。
 もし満開の紫陽花を見かけたら「まあ、綺麗なお花ね」と決して言ってはならない。
 「おお、何と立派な萼であることか」と言わねばならないのである。
 このように親しまれている紫陽花であるが、原産地は日本で海外で観賞用として品種改良され種類も多いことでも知られている。

 ところで最初に海外に紹介したのはシーボルトと言われ、日本では“おたくさ”と呼ばれていると紹介してる。
 しかし、どの文献を探してもこのおたくさの名は見当たらない。
 実はこれには訳があり、シーボルトは妾の“お滝”の名前に因み新たに命名した節がある。
 つまり“おたきさん”が“おたくさ”に訛ったものなのだ。
 この公私混同に異議を唱えたのが日本が誇る植物学者の牧野富太郎である。
 ところがどうしたことか負けじと、新種の笹に“スエコザサ”と妻の名前を付けたからまたまた面白い。
2014.06.04 グミを噛む
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    口すぼめ 紅の舌先 グミを噛む
    
 紅く熟したグミの実。
 子供の頃に競って採ったものであるが、面倒になると枝ごと折り摘まんだりもした。
 しかし見かけは美味しそうではあるが、噛み潰した瞬間に甘みと共に渋みと酸っぱさが同時に口中に広がる。
 それでも自分の手で採る楽しみもあり、里山に見つけては仲間と大騒ぎしたものであった。

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