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上野焼き宗家九兵衛窯の庭先にあった水盤に浮かぶ秋桜


 それは手入れの行き届いた庭だった。
 低い灌木の木の下に何気なく置かれた作品の水盤には、摘みたての秋桜が三つ浮かんでいる。

 ここは日本八古窯のひとつ、上野焼き宗家九兵衛窯の工房である。
 旧い友人が陶芸に始め、その焼きものの里を案内してくれたのだ。

 その日は北九州市に用があり、ついでにそこに暮らす朋と会うことにしたのだが、十年ぶりの再会とあいなった。
 “朋遠方より会いにいく”である。
 そして夜の更けるのも忘れ焼酎を酌み交わせば、思い出話よりもいま凝っているという陶芸の話に花が咲く。

 ならばと彼の通っている陶芸の里を訪れることにしたのだ。
 窯元では当主の子息である渡仁氏と会うことができ、新たな作風への試行錯誤やその技術の奥深さに興味が尽きず、つい聞き入ってしまった。

 そこの展示室を拝見していると、焼酎を呑むのにちょうどいい小ぶりの天目碗が目に止まった。
 値段も手頃である。
 ならばと幾つかある中から、釉調のよさそうなのをひとつだけ買い求めた。
 さっそく翌日のダレヤメにお湯割りした焼酎を注げば、真に幸せ気分なのである。

 さて、次回は長崎に住む私のところに“朋遠方より来る”約束だ。
 そして、“また焼酎も美味からん”なのだ。
 こちらは有田もあれば波佐見、唐津焼きと、窯元をあげれば枚挙がない。
 今宵は歳の分だけ目尻に皺の増えた朋の顔を思い浮かべつつ、買ったばかりの碗にまたいっぱい焼酎を注ぐ。
 

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展示室には趣のある作品が多く並ぶ 


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お湯割りの美味しい季節になりました
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