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2013.01.05 桜島山
  「わが胸の燃ゆる思いにくらぶれば煙はうすし桜島山」

 平野國臣は福岡藩の武士で、幕末のにおいて勤皇の志士として全国を奔走した人物である
 薩摩へも倒幕の参加を説きに秘かに入国するのだが、まだ時期は草々と失意のもとあえなくこの地を後にした
 この時に詠んだのが、先の桜島山だ

 その桜島は今も昔も、相変わらず黒々と天高く噴煙を上げている
 私はそうした姿をひと目眺めなければ、どうにも故郷に帰ってきたのを実感できない
 
 
蜀咏悄_convert_20130105120338
 ズッドーン・・・
 重く鈍い音がビリビリと辺りの空気を震わす
 山頂にはモクモクと黒煙が湧きあがる
 やがてそれらは風にのると、空一面に広がりながら見る見る間に押し寄せてくる

「灰(へ)が降っきたど」
 すると家々では大慌てでまだ生乾き物でも構わずとりこみ、後はしっかりと窓を閉めきってしまう
 しばらくすればバサバサと風の強い日の葉ずれに似た音で、どか灰が降り注ぎはじめるのだ
 こうなると外はあっという間に薄暗い帳に覆われ、ただ治まるまでじっと辛抱するしかない

 それでも外出しなければならない用がある時は、気休め程度にしかならない傘をさしてゆく
 だから鹿児島ではどんなに晴れた日でも、傘は手放させない必需品となっている


蜀咏悄2_convert_20130105120620
 桜島はもともと錦江湾に浮かぶ島だった
 それが大正の大噴火で、多量に流れ出た溶岩によって陸続きになってしまった
 
 今では道路がぐるりと整備され、車なら1時間くらいで周れる
 だから眺める位置によりそれぞれで、山容はまったく異なる
 その鹿児島市内から望む側は、最もよく知られ写真や絵画でもお馴染の姿だ


蜀咏悄4_convert_20130105120828
 今日も一日ごくろうさまでした
 暮れゆく空を背に少し疲れたのか、ポッカリため息のように小さな蒸気雲がひとつ浮かぶ
 たまにはゆっくりしたらどげんですか・・・
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