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2014.04.23 そろり歩まん
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 踏まぬよう そろり歩まん 名残り花

 首都圏ではちょうど八重桜が見頃を向かえている。
 この樹は花をつけている期間が長く、花弁が幾重にもありふくよかで、色も濃いピンク系で華やかな感じがする。
 これとは対称的で同じ桜の仲間でもソメイヨシノは随分違い、花弁は淡い桃色で、一週間ぐらいで舞い散ってしまう。
 そのせいか清楚で潔いイメージがある。

 むろん私達日本人は桜と言えばやはりソメイヨシノをまず頭に思い浮かぶであろう。
 しかしその歴史はまだ浅く、江戸時代に入り交配した新種なのだそうだ。
 話は少し逸れてしまうが、「サクラ」の語源には諸説があり、その中のひとつに「木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)」の物語がある。

 この神様は女性で名前の一部のサクヤが訛りサクラに変換したものと考えれている。
 また「サ」には稲作に関連する言葉が多く、サオトメやサナエなど接頭語として活用される。
 そして田の神様の古語でもあるらしい。
 それとクラはその神様が鎮座する場所を指し示し、稲作にまつわる神様に繋がるのだ。
 つまり水ぬるみ桜が咲きだすと間もなくして田植えが始まることを告げる、農耕民族にとっては身近な存在の樹だと言える。
 
 小難しい話はここまでにして、神様にまつわるからと言う訳ではないが、散った花弁でもそれを踏んで通るのはどこか気が引けるものである。
 ひと春の短い命の中で、これほど沢山の人々を楽しませてくれたのであるから。
 それが散ったばかりともなれば尚更のこと。
 だから面倒でも踏まぬよう歩く習慣が自然と身についていたのを、最近になり気づき可笑しむのである。

※ 前作の句で「咲くや」と詠んでいるのは、実は木花咲耶姫のことをかけてまして、今の話を頭の片隅に置いて再読して頂ければ、一粒で二度美味しくなるはずなのですが・・・ ^o^



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