FC2ブログ
120707_1951~001
暖簾の向こうにはは寿司屋のカウンターが並び、その奥で鮨を握る職人の姿があった


 日本三大チャンポンといえば何処なのか・・・。別に“割り切れない話”の続きをするつもりはないが、ここでも数に対する観念性というものがある。さて、本題のチャンポンについて話を戻すと、まず“長崎”はすぐに頭に浮かぶだろうが、後のふたつについては考え込んでしまう。ちなみに答えは“天草”と“小浜”なのであるが、地理的には長崎市を核とし、点状に食文化圏は形成されている。などと庶民に親しまれてきた料理を、小難しく論じてみても味気ないのだが、今回は雲仙市の小浜界隈のチャンポンにまつわる食の民俗学的発見の報告である。
 小浜は長崎県島原半島の西部に位置し、2005年に5つの町が合併してできた雲仙市内にある。ここは良質で豊富な湯量を誇る温泉が有名で、温泉街のあちこちから白い湯煙が湧き出ている。では、何故にチャンポンかというと、実はこの温泉と深い関わりがあるのだ。
 ここで少しウンチクである。そもそもチャンポンの発祥は長崎市内にある中華街で、明治期に“四海楼”で出されていた賄い料理が評判となり定番料理となったものだ。そうした流行りの味が、長崎市内から蒸気船に乗り訪れる湯治客によってもたらさという。大正期にはすっかり根付き、それから100年後の現代においては独自の発展を遂げてきたのだ。
 ここで衝撃的な事実を発見てしまった。それは、ここ小浜ではチャンポンは中華料理店ではなく、寿司屋で出されることを・・・。そしてチャンポンセットには餃子ではなく、鮨が堂々と添えられていたのだ。この微妙な取り合わせに戸惑いつつも、交互に食してみればあっさりしたスープに特に合わなくもないことが理解できたのである。
 今回の事例についてこうした現象を、食文化を通して民俗学的に考察すると以下のように結論づけることができる。「既成の価値観にとらわれず、新たな創造の下に食の文化は豊かを遂げていく」
 しかしながら今どきの若者らの、何でもコラボレーションしてしまう味覚には未だに理解が追いつけない。例えばお茶漬けかわりにご飯にコーラをドバドバとか、生クーリームのドレッシングサラダ等々、聞いただけでも体は拒絶反応を起こしてしまいそうだ。


120707_2015~002
タコ、イカ、エビ、鰺、ハマチの並んだチャンポンセット これで1080円でした


おまけ

DSC01728_convert_20120708090903.jpg
小浜温泉でオバマ大統領に出会った

DSC01748_convert_20120708113938.jpg
海のみえる温泉はしょっぱい

DSC01733_convert_20120708104935.jpg
スーパーで買ってきた卵と野菜を勝手に蒸せる

DSC01740_convert_20120708142347.jpg
南瓜とジャガイモの蒸しあがり・・・30分待った

DSC01759_convert_20120708143041_20120708143554.jpg
梅雨の中休みに出会えた夕陽

DSC01763_convert_20120708142728.jpg
そしていつまでも眺めていた
関連記事
スポンサーサイト



Secret

TrackBackURL
→http://miroku0922.blog.fc2.com/tb.php/48-f3077f4e