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潮騒が ざわめき似たる 原の城

 江戸時代も初期のころ、西海の小さな半島で幕藩体制を揺るがす大事件が起きた。世にいう“島原の乱”である。そこには為政者の度重なる搾取と信仰への弾圧が、名もなき数多くの領民を一揆へと駆りたてたのだ。その中心には美男の誉れ高き少年の天草四郎がおり、三万数千もの人々と共に原城に籠った。しかしその末路は凄惨そのもので、多くの女子供を含む人々が撫で斬りにされたと伝えられる。

 原城の本丸から眼下に臨む海はどこまでもおだやかで広く、潮騒のゆっくりしたリズムが風にのり聞こえる。夏の終わりの青空は澄み渡り、ここが四百年前の悲惨な出来事の舞台であったことを暫し忘れさせるほどである。だがこの私の足元をいったん掘り起こせば、雨霰の如く飛び交った鉛玉や、敬虔なキリシタンの胸にぶら下がっていたであろうクルス(十字架)が、今でも真実を伝えんと生々しい姿を晒すのである。

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