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放生 暁待ちて はじき買う


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 一昨日から博多では放生会が始まっている。この時期になると夜風が心地よく、夕涼みがてら箱崎宮まで散策に出かけていたのが懐かしく思い出される。
 さて、この祭りの名物に“ちゃんぽん”なるものがあるが、麵類の食べ物のことでは決してない。あの歌麿の美人画の中にも登場する、“ビードロ”のことをいうのだ。ガラス細工の細い管からそっと息を吹き込めば、底の薄い部分が圧され軽やかな音色を鳴らす。
 
 これ以外にも博多人形師がつくる“おはじき”も人気がある。版で型どられた素焼きに、鮮やかな彩色が施されている。デザインは毎年ごとにテーマ―が定められ、これに則したものを職人がそれぞれ出品するのだ。今年のテーマは「むかしむかしのお話」だという。確かによく眺めれば、金太郎やかぐや姫といった馴染みの童話の主人公がいる。さらにこれらに混ざり人形姫や三匹の子豚と、海外の登場人物もあり、ひとつひとつの話を思い出してみるのもまた面白い。

 もう随分も前になるが、その年はちょうど九州国立博物館がオープンした時で、遺跡にちなんで土器やら石器などがデザイン化されることになり、記念に何とか手に入れたいものだと思っていた。しかし販売されるのは平日の朝で、仕事の都合上どうしても無理だと諦めかけていた。
 それを知りサプライズにでもしようと思いたったのか、寝坊すけの君は早朝の電車に飛び乗り境内まで出かけた。しかし当日用意されていたものは瞬く間に売り切れ、結局は無駄足に終わってしまっていたのだ。
 その日の夜は二人そろい祭り見物に出かけたが、傍らには申し訳なさそうとも寝不足気味ともつかぬ顔をした、少し太りめの埴輪が腕にもたれていた。
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