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濡れ木立 声なき姿 夏惜しむ

 秋雨が静かに木立を濡らす朝、昨日から泊りがけで訪れていた山里を散策してみた。まだ酔いの残る眼の先には棚田が折り重なり、さらにその下方には入り江が小さくのぞく。ふと薄曇りの空を見上げれば、枝の先には蝉の抜け殻ひとつ。まるで季節の移ろいに取り残されたようにしがみついていた。


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踏み割りて 肥ゆる実さがす 里の秋

 知人の別荘の庭先には、青い実をつけた栗の木が数本ある。その根元には近づきつつある台風の風に揺られ落ちた毬栗が転がっていた。それを棘がささらぬよう、慎重に両足で踏み割ってみれば、中には艶のある大きな実がいつぱい詰まっていた。それらを拾い集め栗ご飯にでもしてみようかと、たったいま朝食を終えたばかりの腹の虫が騒ぐ。

 何とも秋とは草葉の奥で音色を奏でる涼やかな虫から、腹に巣食う虫までと賑やかなもので、せわしなかった蝉の鳴き声が消え去ったとても、まだまだ賑やかなものである。


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